友達って何

友達の枠組みがわからない。

もともと、「友達」とか、「親友」とか、関係性に名前を付けることが苦手だった。

今も今までも、よく話したり、遊ぶようになっても相手から友達認定されなければ他人に堂々と「あの子は友達だよ」と言えない。向こうが私を友達と思ってなかったらどうする?その恐怖が前提にあったからだ。

 

社会人になり、地元から離れて就職した私は職場関係の人とプライベートの時間を過ごすようになった。

職場の先輩、同期とももちろん気兼ねなく話せるが、地元に帰り「友達いるの?」と聞かれると考えてしまうことが何度もある。

 

…今日見た映画「聲の形」。その主人公も「友達の定義って何?」という疑問にぶつかっていた。その彼に対し他の登場人物が

『それは定義付けないといけないものなのかい?』

『友情ってのは 言葉や理屈…それらを超えたところにあると思うんだ』

と、答えていたことが印象深く残っている。

 

このことから、友情とは言葉にできないものであること。もし言葉にしようとするなら、人それぞれ友達の定義は違うのかもしれない。友達になる条件としてある程度のルックスであったり、年や価値観、自分を尊重してくれる …等、それぞれに重きを置く人もいるのだろう。

 

そういったことを念頭に置いて考えた結果、私にとって友達の必要条件は、「気心が触れる人」なのかもしれない。

今の私には「この人といたら楽しいな」「あの人といた時、こんな幸せな気持ちになってたな」とか、思い出せばプラスの気持ちになれる人がいて、プライベートでも遊びたい人がいる。そういう人は私にとって友達の条件クリアといえるだろう。

ただ、友達とは相互関係で成り立つものだと考える。

相手も自分といてプラスの感情を抱いている…そう感じればそういう人を友達といってもいいのかもしれない。

 

…難しく考えすぎたけれど、そう思えればその人との関係性が幼馴染、同期、先輩とか本当はどうでもいいのかも。

 

ああ、地元に帰りたい。