現実と二次元

 

私は2次元の美少年・美少女が好きだ。
姉の影響により小学校の頃からアニメや漫画、ゲームといったいわゆる「オタク」文化とともに成長してきたから、そういった類に何の抵抗感もない。

 

近頃は初恋がアニメのキャラというのは珍しくもないのかもしれない。
中学校に上がり現実の男の子に恋をすることもあったが、もちろんアニメキャラに恋もした。放課後誰もいないグランドを眺めてはそこに自主練している姿を思い浮かべることや、何かつらいことがあった一人の帰り道、必ず異変に気付いたキャラが追いかけて大丈夫?と声をかけてくれる等…私は自身の妄想で最高の青春を送っていたのである。

 

そしてその中学生活から23歳までに至るこの8年…現実で恋をしていない。思えばこの数年、現実世界でときめくことがない。最近思い当たるときめきといえばカルビージャガビーマスカルポーネ味を食べて最高に滾ったことくらいだ。
さすがにヤバイ、それは帰省する度同級生に言われるが、自分でもじわじわと感じていた。

そう思った私は2019年下半期、マッチングに友人の紹介、街コンへ出向いた。シンデレラも舞踏会へ行かなければ王子様に出会えないのだと自信を奮い立たせ。

 

…結果は惨敗である。タイプでもない知らない人と話すことは疲れるだけであった。2019年下半期、ときめきを思い出す日はまだまだ遠いと悟った。

 

私の運命の人はどこにいるのだろうか。正月に引いたおみくじには待ち人、「来る。早いでしょう」。その待ち人がくるまでは今後とも「(ときメモの)佐伯君が朝早く出勤してる私をひそかに見てて、好きになってくれる」「今はまだパラメータ上げ中で、いずれ能力値があがれば佐伯君がデレ期になるはず」といった二次元のキャラクターに癒され、満たされ、現実世界を生き抜くことになるだろう。。

f:id:okome11:20200122205910j:image